2024.09.23(月) 20:45
【魔法の馬車】
街の暮らしに疲れた僕は
人から離れ静かな場所へ
木霊が響く森の中
そこで見つけた一台の馬車
色を落とした木々の中
金の光が舞っている
扉を開けたその先は
魔法使いのアトリエだ
ようこそ “ようこそ”
光のアトリエへ
ようこそ “ようこそ”
あなたの願いを
叶える “叶える”
わたしの魔法で
店主と妖精
歌い踊っている
魔法使いと妖精の馬車
机と椅子と店主と僕と棚と妖精
それだけで
店主は歌い お茶を注いで
妖精は舞い カップが踊る
僕は出されたお茶を飲む
口に広がる香りから
僕は魔法をかけられた
僕には “君には”
居る価値が無かった
僕には “君には”
別の価値がある
あそこで “あちらで”
命減らすなら
ここから “こちらで”
魂震わそう
気づけば僕も踊ってる
一杯のお茶
それだけで
魔法は “魔法は”
じつはかからない
あなたが “この森”
くると知って来た
わたしの “店主の”
馬車は理想でしょう?
そこまで “やってね”
お茶の魔法です
帰ろう “帰ろう”
僕の住む街へ
僕には “君には”
生きる道がある
他人から “他人から”
求められることで
心を “望みを”
置き去りにするな
僕が扉を閉めた後
馬車は静かに走り去る
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